業務用エアコンを暖房として使う時のオススメ設定温度は?
冬も節電しながら快適に!
エアコンというと、夏場の冷房のイメージが強いですが、もちろん暖房としても使えます。今回は、「快適な環境」と「節電」を両立する温度設定についてご紹介しましょう。
冬場の業務用エアコンは何度に設定すればいいの?
環境省がすすめる温度は、ズバリ「20℃」。
ちょっと寒いかな〜?という温度ですが、人間が本来集中できる気温は18℃〜25℃と言われているので、実はちょうどいいんです。
「どうしても寒い!」という場合は、22℃までエアコンの温度を上げてもいいでしょう。
室温23℃から、20℃まで下げて設定すると、消費電力を20%削減できると言われています。
また、温かい空気は上へ行く性質があるので、サーキュレーターなどを使って空気を攪拌させると、効率的に部屋を暖めることができますよ。
外気との温度差を減らした方が健康にいい
節電という観点からだけでなく、健康面から見ても、エアコンの設定温度を上げすぎない方がいいんです。
人間の体は、温度差の激しいところに出入りすると、「ヒートショック」と呼ばれる症状が出て、想像以上に大きな負担がかかります。
高齢の方は、脳梗塞・心筋梗塞を引き起こす可能性も。
健康な成人でも自律神経の乱れにつながることもあり、体温調節の機能が衰えると、病気になりやすくなってしまいます。
体に負担の少ない気温差は5℃程度だと言われていますから、設定温度の上げすぎに注意したいですね。
とは言え、人によって体感温度は様々です。
厚手の服やストールなどを着込んでも寒いと感じ、作業に差し支えが出てしまうような場合は、無理をせずエアコンの温度調整を行ってくださいね。
湿度を調整して体感温度を上げましょう
人が快適に感じる環境は温度だけでなく、湿度とのバランスで決まります。
湿度が上がると体感温度も上がります。
つまり、同じ設定温度でも、湿度を保てば暖かく感じるということ。
業務用エアコンと加湿器を併用するなどして湿度を調整しましょう。
快適に過ごすことができるオススメの湿度は、40~60%程度。
湿度が40%を下回ると乾燥を感じ、湿度が70%を超えるとカビが繁殖しやすくなります。
ウィルスは乾燥した環境を好むので、部屋の湿度を保つことはウィルス対策にもなりますよ。
<まとめ>
- エアコンを暖房として使う場合の設定温度は、20℃
- 加湿器などを併用して、湿度を40~60%程度に保ちましょう
- サーキュレーターも併用すれば、さらに省エネ
今年の冬も、業務用エアコンを賢く使って、快適にお過ごしくださいね。