エアコンは24時間つけっぱなしの方がオトク!ってホント?
エアコンを24時間つけっぱなしで過ごしたツワモノのブログが話題に
振り返ると今年は冷夏だなんて話もありましたが、ふたを開けたら、各地で連続猛暑日の記録ができていたり・・・。
そんな中、エアコンに関するブログが、少し話題になったのを知っていますか?
24時間、エアコンをつけっぱなしを実験した人がいる!
もう10月に入り、だいぶ涼しくなってきたとはいえ、今年の夏は本当に暑かったですね。
皆さんの職場やご家庭でも、エアコンが大活躍したのではないでしょうか。
そんな今夏、エアコン業界界隈で話題になったブログがあります。
・毎日24時間クーラーをつけっぱなしで一ヶ月過ごした結果
http://liquid-sense.com/2015/08/04/cooler/
SNSなどで広まっていたので、もしかしたら皆さんもすでに目にされたかもしれませんね。
筆者のかたが実際に24時間エアコンつけっぱなし生活を試していて、とてもリアルで興味深い内容の記事です。
ただ率直に言うと、エアコンの使用電力を節約するには、24時間つけっぱなしがいい!と、断言はできません。
(このブログもそこまでは言っていないですね。)
もちろん、そういうケースもあると思いますが、エアコンを使用する場所や、エアコンの設置環境、設定温度などによって、これはもう本当にいろいろな条件によって変わってくるので。
ただ、この記事には、エアコンを省エネで使用するためのヒントがいくつかあります。
ポイントをピックアップしてみましたので、皆さんの仕事場やご家庭で、ぜひ参考になさってください。
24時間とは言わないまでも、つけっぱなしの方が節電効果も。
例えば、紹介したブログには
「クーラーは動き出だす10分ぐらいがメチャクチャ電気を使うんです。
一度動き出せば僅かな電気しか使わない。」
とあります。
どんな電化製品でもだいたい同じですが、エアコンもご多分に漏れず、運転しはじめにグッとパワーを使います。
そして、最近の省エネを謳うエアコンであれば、設定した温度に達すると、インバータの機能によって、自動的にいわゆる「省エネモード」になり、運転がゆるやかになります。この状態になれば、消費電力量も運転しはじめの半分以下となり、快適な温度をキープし続けます。
ですので、節電といえば、こまめなスイッチON/OFFというイメージがあるかもしれませんが、エアコンに関して言うと、この限りではありません。
こまめにON/OFFすると、それだけ立ち上がりのパワーを食いますからね。
各メーカーにも改めて確認してみましたが、30分~1時間でこまめにエアコンを切ったりつけたりするのであれば、つけっぱなしの方が良い場合は多いようです。
ただし、エアコンの寿命という観点から言うと、24時間ずーっとつけっぱなしはあまりオススメできないというのは正直なところです。
オフィスや学校などでいえば、人のいない夜間などは、電源OFFの方がよいでしょう。
暑い部屋を冷やすのは、時間もパワーも必要。
また、ブログには
「一旦38度とかまで暖かくなった空気を28度まで冷やすのは
ものすごくエネルギーを使います。
常に一定の温度に保っておく方がずっと効率がいい。」
とも書かれています。
「よーし、節電するぞ!」と意気込むと、エアコンをなるべく我慢して、気温が上がり切った昼間にようやくエアコンのスイッチを入れる。なんてことをしてしまいがちですが、これはエアコンにとっても効率的とは言えません。
例えば室温を同じ28℃にするのにも、スタートが35℃の部屋を冷やすのと、30℃の部屋を冷やすのでは、かかるパワーも、時間もまったく異なるからです。
もちろんこれは、結果的に電気代にも跳ね返ってきます。
エアコンのスイッチは、冷やし始めの室温を下げてから入れる
それでは、どうすればいいか。
ひとつは、外気温の上がりきらない朝から、エアコンの運転を始めるのは賢い使い方と言えるでしょう。
日差しを受けて、建物は熱をため込みますので、建物が暖まりきって室温が高くなる前に、快適な温度ををキープするという寸法です。
もうひとつは地味ですが、部屋の換気です。
部屋の中に温かい空気がこもっている場合は、まずは部屋の換気をして、少しでも室温を下げてからエアコンを稼働するのがオススメです。
まず窓を開けて熱気を外に逃がしてから、エアコンを入れる。
これって夏場、車に乗るときに、みなさん誰しもやっていることではないでしょうか。
いずれも、なるべく冷やし始めの室温を下げて、ハイパワーでエアコンが稼働する時間を短くする、というのがポイントです。
電気使用料金を抑えようと思ったら、キホンもきっちり押さえたい。
この業務用エアコン大百科では、何度もお伝えしていることですが、省エネ、節電を目指すなら、以下のようなキホンもお忘れなく。
・温度設定は高めに。(28℃が推奨ですが、熱中症には気を付けて臨機応変に!)
・フィルタ掃除はこまめに。(小さなことですが、ボディーブローのように効いてきます。)
エアコンの省エネには、裏ワザはないと思います。
できることを一つ一つ試して、環境にあった対策をしていただければと思います!