業務用エアコンの暖房と電気ヒーター、どっちが温かい?
業務用エアコンの暖房と電気ヒーターなら、エアコンのほうがお得!
業務用エアコンと電気ヒーター。実際どちらのほうが、温かくてお得なのかを比較してみました。エアコン屋だからというわけではありませんが、圧倒的に「業務用エアコンの暖房」のほうがお得ですし、温かいのです。その理由をお話します。
消費エネルギーの倍以上の能力を発揮するのがエアコン
業務用エアコンの暖房は、冷たい外気を取り込み、エアコン内で暖め、室内に送るという流れ。
機種によりますがエアコンは、使用するエネルギー(電力)に対して、その倍以上のエネルギー(熱)を出すことができます。
エアコンのスゴイところは、消費電力=発熱量ではないところ。使う電力が例えば500Wであっても、そのエネルギーを原資にして、結果的にその何倍ものエネルギーを出すことができるのです。
それができるのは「ヒートポンプ」のおかげ。
ヒートポンプは、少ない投入エネルギーで、空気中などから熱をかき集めて、大きな熱エネルギーとして利用する技術のことで、省エネ技術の代表的なものの1つです。
具体的には、暖房標準電力(必要な電力)と、暖房標準能力(出す熱量)をチェックするとわかります。前者が小さく、後者が大きい数字になっているはずです。(今使っている業務用エアコンのスペックは側面に書いてあるか、業者に問い合わせてみてください。)
業務用エアコンをメインに。電気ヒーターはサブ利用がオススメ。
日経アーキテクチュアの「編集者も驚いたエアコンの誤解(1)暖房 (有料記事のため見出しのみのシェアです)」という記事では、
「 電気ヒーターの暖房能力は、1次エネルギー(発電所の燃料)に対して、その37%を出力しているにすぎない」ので、 「電気ヒーターはエネルギーを爆食する(エネルギー効率が悪い)」という趣旨のことが書いてありました。
だから電気ヒーターは使わないというわけではありません。メインで使うのは、もったいないということです。
電気ヒーターのよいところは、即暖性があり、スイッチをいれてすぐに効果を感じられる点。
ピンポイントで暖めたい場所がある時や、エアコンで部屋が暖まるまでの間など、サブの暖房機具として使うのがおすすめです。
省エネエアコンに変えると電気代もお得になる
エアコンが実際のエネルギーの5倍の熱を生み出すのに対し、電気ヒーターは3分の1という衝撃の事実がわかりました。
実際のエネルギーを、どのくらい倍返しにしてくれるのかはエアコンの性能にかかっています。 最近の省エネエアコンはさらに効率が良くなり、電気代もお得になります。
過去に電気代比較した記事がありますが、最大で年間38,000円もお得に!
5年前のエアコンから最新省エネエアコンに変更した際の年間電気代比較 | エアコンコム
エアコンの買い替えで年間のランニングコストがどのくらい改善されるか、ぜひ試算してみてください。 特に業務用エアコンは固定費を下げて、他のサービス改善などにも使えるので財務の見直しにも最適ですよ!