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エアコン室外機の雪対策。事前対策と事後対応とは?

  • 公開日:2014年12月10日
  • 最終更新日:2022年6月22日

エアコン室外機には雪対策が必要なんです

実はエアコンは「寒さに弱い機械」ですので、室外機には雪対策が必要です。
非常に寒い場合には凍結して正常に動かなくなる場合も。

業務用エアコンの仕組みを理解して、正しい雪対策をしましょう。

エアコンはどうしても寒さに弱い!

まず、雪対策の前に、エアコンと寒さの関係性をご説明いたします。

基本的にエアコンはその仕組み上、寒さにはあまり強くありません。
エアコン室外機は当然の如く室外に設置されますので、寒い日は凍結のおそれがあります。
排水が凍ってしまい、ファンが回らなくなる恐れも。

冬場の寒い時期は暖房運転のスイッチを入れても、なかなか温風が出てこないことがあります。
これは霜取り運転により暖房がストップしている状態です。

まずは室外機を温めて霜や凍結を除去し、正常に動くようにしなくてはなりません。
この作業を自動で行っているのです。

ですので、霜取り運転中はエアコンの機種によって送風が停止していたり、冷たい風が出てくることがあります。
エアコンは本体と室外機で熱交換をしている仕組みですが、室外機を温めるなら必然的に室内は冷えてしまうわけですね。
冷房時と同じ運転をしているとも言えます。

ただ、いくら室外機を温めたとしても、気温がマイナス15度を超えるレベルになってきますと、またすぐに冷やされて凍結してしまいます。
基本的にエアコンは外気がマイナス15度を超えるような状況下では正常に機能しません。

 

積雪したらエアコンのスイッチをすぐに入れちゃダメ!

積雪するような寒さの時には、当然エアコン暖房をスイッチオン…となりますが、ちょっと待って!

室外機の吹き出し口が雪で埋もれてしまっている場合は、エアコンは正常に働くことはできません。
そのままエアコンを運転させると、雪でファンが動かせない状態で無理な力が働き、故障の原因になってしまうことも…。

雪に慣れていない地域で何十年に一度の大雪なんて場合には、こうしたトラブルでのエアコン修理の依頼が多いんです。
寒い時にエアコンが使えなくなるのは一大事ですから、対策が必要です。

業務用エアコンの雪対策

さて、実際に雪が降った場合、
どのような対策を行えばいいのかご紹介します。

 

エアコン設置時の事前対策

・積雪してもいいように室外機を地面から離し、高さを取りましょう。
壁面に台座を設置するパターンと、高置台を設置するパターンがあります。
現場の状況に応じて設置するのが良いですね。
寒冷地では、雪対策製品として、防雪フードや、防雪ネットなどをおすすめすることもあります。

・室外機の吹き出し口は、前吹きで導入しましょう。
吹き出し口が上吹きの場合は、直接雪が入り込んでしまいます。
上吹きタイプは積雪の多い地域には設置されていないと思いますが、ビル用マルチなどでは、前吹きか上吹きかを選べる機種もあるので、普段は雪の降らない地域でも、積雪の負担を考えてあらかじめ前吹きで導入する方がよいでしょう。

積雪した場合の事後対策

積雪した場合は、エアコン運転前に必ず室外機の状況を確認しましょう。
パラパラ降っている程度であればそのまま電源を入れても問題ありませんが、積雪した場合は、雪かきをして吹き出し口を中心に、室外機周りの雪を取り除いてからスイッチを入れましょう。

室外機へぬるま湯をかけましょう。
お湯をかけて室外機の凍結を溶かすなどの対応も有効です。
ただし、お湯をかける方向や量によっては、内部に水が浸入して故障の原因となる場合もあるので、注意してくださいね。

豪雪地帯はもちろん、普段雪のあまり降らない地域でも、しっかり対策をしておくと安心ですね。

▼こちらもご覧ください
寒い冬の耳より情報!業務用エアコンの効きを復活させる方法

室外機の仕組みを理解するのがいいです

まずは仕組みを知っておいていただくと、いざというときに故障だと慌てずに済みます。
エアコンは正しく理解して使用すると、効率よく使えます。

外で頑張っている室外機のことをもっとよく知っていただき、興味を持ってもらえると嬉しいですね。

 

 

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