業務用エアコンの取り換えは、配管再利用でコストダウンできるって本当?
業務用エアコンの更新は、「配管」も気にするべきポイントです!
業務用エアコンを入れ替える時に気になるのは、「日常の業務への影響」と「費用」ですよね。そこで、工期短縮・コスト圧縮の切り札として注目の「既設配管の再利用」についてご紹介しましょう。
業務用エアコンの取り換え時、既設配管が使えない理由とは?
エアコンの更新時には、室内機、室外機だけではなく、冷媒配管も必要です。
しかし、室内機・室外機以外の付帯設備まですべて取り換えるとなると、工期も長くなり、その分工事費用もかさんでしまいます。
そこで考えるのが既設配管の再利用ですが、圧縮機の故障が原因で配管内に残った鉄粉、スライム等が冷媒回路のつまりを引き起こし、故障の原因となるため、再利用は一般的ではありませんでした。
また、再利用するとしても専用の機材での内部洗浄が必要で、工期やコスト面でのメリットはあまりありませんでした。
「R22冷媒」という旧規格の冷媒で使用した配管内には、塩素化合物が残留しており、再利用してしまうと冷凍機油が劣化してしまうという問題もあります。
※旧冷媒から切り替わった新冷媒R32については、以下の記事を参照ください。
業務用エアコンの冷媒R32。環境にやさしく、使う人も快適に!
業務用エアコンメーカー各社の配管再利用の特徴
近頃は、業務用エアコンメーカー各社の技術の進歩もあり、既設の配管を活かした省工事がカタログでアピールされています。
それぞれの特徴を簡単にまとめてみました。
ダイキン
- 冷凍機油の強化
- 腐食に強い膨張弁の採用/圧縮機の信頼性を確保
三菱
- 圧縮機の摩擦を低減
- ワイドストレーナーで配管内の鉄粉などを捕捉
日立
- リニューアルキットで、洗浄レスの配管再利用
東芝
- ハイメッシュフィルターで破損した部品、金属摩耗粉のつまりを除去
- 塩素化合物に強い冷凍機油採用
パナソニック
- 異物除去ストレーナー
- 冷凍機油の耐久性アップ
既設配管をそのまま使えない場合もあります
既設配管がそのまま使えると、
- 配管が埋め込まれていて、新規配管が困難な場合
- 壁面や屋上に室外機が設置されている場合
- 複数台を同時に更新する場合
こんな状況でもスピーディに、低コストで業務用エアコンの更新ができます。
ただし、既設配管の再利用にあたっては、配管長や、配管の状態、エアコンのクラスなど、様々な条件を満たす必要があります。
詳しくは、各社のカタログに記載されていますが、「カタログをじっくり見る時間がない」「うちの場合はどうなのかすぐ知りたい」という方は、まずはエアコンコムまでお問い合わせくださいね!