業務用エアコンの室外機の種類。単品購入は可能?
業務用エアコンの室外機の種類はあまり知られていない。
業務用エアコンの室外機は大きく分けて2種類あります。
室外機について正しい理解をすることで、業務用エアコンを効率よく使うことができます。
職人気質で頑張り屋の室外機
皆さまは業務用エアコンの室外機を見られたことがありますか?
ご自身の店舗、事務所の室外機がどんな形でどこに設置されているか分かりますでしょうか?
エアコンは本体と室外機がセットになって働いていますが、意外と室外機のことって忘れがちですよね。
エアコン本体は定期的に掃除されてかわいがられたり、冷たい風・暖かい風を出してくれることで感謝してもらえます。
しかし、室外機はほとんど誰にも見向きもされず、一人で黙々と働いています。
孤独に一人で文句も言わずに働き続けるさまは、改めて着目すると感動すら覚えます。なんていいヤツなんだ。
会社にもそういう職人気質の人材っていますよね?
しゃべるのは不器用で苦手だけど、与えられた仕事は黙々と完璧にこなす。
たまには頑張っている職人気質の室外機にも声をかけて、ビールの一本でも差し入れしてやってくださいね。
業務用エアコンの室外機は「上吹き」と「前吹き」の2種類
業務用エアコンの室外機は、大きく分けて2種類あります。
家庭用と同じように横向きにファンが付いているタイプと、上向きにファンが付いているタイプです。
上向きにファンがついているタイプを「上吹き」、横向きにファンが付いているタイプを「前吹き」などと呼びます。
皆さまの室外機はどちらのタイプでしょうか?
2種類あると、「どういう性能の違いがあるんだろう?」「どちらが性能が上なのかな?」なんて考えてしまいがちですが、実は特に大きな違いはありません。
人間はすぐに比較をし始めますが、独立した個性なんです。
もともと特別なオンリーワンなんですよ。
上吹きは密接して設置できる
上吹きは大型ビルのビル用マルチエアコンや馬力が大きいエアコンなどで採用されるケースが多いですね。
室外機がたくさんある場合に密接して並べて設置することができますので、設置スペースの節約にもなります。
ビルの屋上などに並べて設置してあるのを見かけますよね。
一方、前吹きは前面に空気を吹き出す空間を用意しておく必要があります。
吹き出し口の前に物を置いておきますと、エアコンの性能は低下しますのでご注意を。
室外機が働きやすい環境を整えてあげてください。
一般的には大型機は上吹き、通常の業務用エアコンは前吹きである場合が多いですが、どちらも性能に差があるわけではありません。
メーカーによっても異なります。
ちなみに、エアコンは基本的に室内機と室外機のセットなので、この室内機にはこの室外機とだいたい決まっています。
ただ、ビル用マルチエアコンなどでは、室外機の吹き方向を選べる場合もありますので、設置場所や地域の気候などを考慮して、お選びいただくケースもあります。
また、吹出しガイドというものもあって、前吹き室外機に使えばどのエアコンでも、上吹き・下吹き・左右吹きなど、好きなように風の吹き出し方向を調整することも可能なんですよ。ご要望の際には、ご相談ください!
室外機が故障した際の単品購入
室外機が故障した場合、メーカー修理、新規購入など考えられますが、基本的にエアコンは本体と室外機のセット販売となります。
ただ、保証を付けることはできないため、あまりオススメではないのですが、室外機だけの単品購入も可能です。馬力などによって価格も異なりますし、どうしても!という場合は、まずはご相談いただければと思います。