不快指数を目安にエアコン設定を!28℃じゃ暑すぎる!?
ムシムシ、ベトベト。夏の不快さにも指数があった。
日本の夏は湿気も高くて蒸し暑い。
汗をたくさんかいてベトベトしたり、蒸し暑さの中で頭がボーっとしたり、とにかく不快な季節。
でも、そんな不快さの正体を知れば、エアコンの設定ひとつで快適に過ごせるんです。
夏の蒸し暑さを数値で表した「不快指数」
テレビの天気予報なんかを見ていると、
最近は様々な指数で、その日の天気概況を伝えてくれることがありますよね。
女性が気になる「紫外線指数」や、梅雨の時期に役立つ「洗濯指数」、
「ビール指数」なんてアフターファイブが楽しみになっちゃう指数もありますね!
そんな中で、「不快指数」という指数を聞いたことはありませんか?
簡単に言うと、夏の蒸し暑さを表した指数のことです。
この不快指数が75を超えると、人口の1割が不快と感じ、80を超えるとほぼ全員が不快と感じるのだとか。
調べてみるとその歴史は意外に長く、1957年にアメリカで考案されたものなんだそうです。
不快さまで数値で表すあたり、アメリカのあくなき合理精神を感じますね。
温度と湿度から求める。不快指数の計算方法
そんな不快指数は、以下の計算式で求められます。
不快指数=0.81Td+0.01H(0.99Td-14.3)+46.3
※気温(乾球温度)をTd(℃)、湿度をH(%)とする
小数点とかが多くて、正直あんまりピンとこないかもしれませんが、
要は温度と湿度を元に、いろんな数字をかけたり足したり引いたりしてはじき出されています。
つまり、温度のほかに湿度も、快適さの大きな要素のひとつということですね。
(当然といえば当然なのですが。。。)
室温28℃設定でも暑すぎることってありませんか?
ところで、エアコンに目を向けると、2005年にクールビズが提唱されるのと同時に、エアコンの設定温度は「28℃」が推奨されてきました。
職場の壁にあるエアコンのコントロールパネルの横に、
「設定温度は28℃厳守!」
なんて紙を貼ってあったりしませんか?
確かに、省エネの観点ではこれが正解です。
ただ上記の通り、人間が快適に感じるには、温度だけではなく湿度も大いに関係してきます。
例えば、同じ「28℃」でも、上の計算式に当てはめると、
湿度40%なら、不快指数は74.3で、ほとんど暑くないと感じるのに対して、
湿度65%になると、不快指数は77.7で、多くの人が不快に感じるレベルになってしまいます。
エアコンはちゃんと28℃に設定しているのに、「暑いなあ。不快だなあ。」と感じることがあったとすれば、湿度が原因だったかもしれません。
不快指数を目安にエアコン設定を。という提案
そこでご提案は、不快指数をエアコンの温度設定の目安にしてはいかがでしょう?というものです。
例えば、湿度65%とムシムシするときは、温度を26℃に設定すれば、
不快指数は75を切り、快適にお仕事に取り組むことができます。
もちろん、省エネは全世界的に重要な課題ですから、努めて取り組む必要があります。
ただ、省エネを考えるなら、温度設定以外にも方法はあるんです。
例えば、フィルターの清掃、室外機の清掃によってエアコン効率を上げることができる、というのは以前の記事でもお伝えした通り。
参考:業務用エアコンフィルターの外し方、清掃方法
参考:業務用エアコンの消費電力を下げる方法!その省エネ効果は?
また、日中の暑さを我慢しながら仕事をして残業が増えると、逆に夜間のエアコン稼働が増えて、本末転倒になるかもしれませんしね。
不快指数を簡単に知る方法
そうそう。
不快指数を目安にするのはよいとして、いちいち上記の計算をしていられないですよね。
そこはWebサービス全盛の現代。いろいろ便利なサイトがありますのでご紹介をしておきます。
・不快指数 – 高精度計算サイト
http://keisan.casio.jp/exec/system/1202883065
温度と湿度を入力して「計算」ボタンを押すだけで、不快指数をはじき出してくれます。なんて便利!
・日本気象協会のサイト、tenki.jp
http://www.tenki.jp/indexes/discomfort/
湿度計をお持ちでなかったり、用意するのが面倒な方におススメなのがこちら。
こちらではその日の不快指数情報が公開されています。
水滴の数で不快指数をビジュアルに表されていて、計算された数字で見るよりはおおざっぱですが、こちらも目安にできそうですね。
ぜひ、参考にしていただいて、快適にお仕事していただければと思います!