エアコンが凍る?暖房が止まる?故障じゃなくて霜取り運転かも
暖かい風が出ない!エアコンが止まった!これって故障?
エアコンをつけてしばらく運転をしているのに暖かい風が出てこない!
こんなこと、ありませんか?
寒さで室外機が凍ってしまったのか?はたまた、故障か?!と思って業者さんを呼んだら「霜取運転中(ホットスタート)ですね」と言われたことがある方もいらっしゃるかと思います。
そもそも、霜取り運転とは何なのか・・ここではご質問の多い【霜取運転】について、ご紹介したいと思います!!
大寒波の影響はエアコンにも
2022年の1月にはめずらしく東京首都圏にも大雪が降りました。
その影響で、エアコンの暖房に関する混乱も多く発生したようです。その最たるものは、自宅やお店のエアコンから温かい風が出ないというトラブルです。
運転しているにもかかわらず「エアコンの暖房が効かなくなった」「故障した」という声が、各メーカーに殺到しました。
しかし、その多くは寒さや雪による故障ではなく、外気温が低いほど頻発しやすい「霜取り運転」が原因だったようです。
外気温が低いほど発動しやすい「霜取り運転」とは?
エアコンは、暖房運転中に室外機から冷たい風を排出します。
外気の低い寒い日には、その影響で空気中の蒸気が凍り、霜となって室外機に付着することがあります。
室外機に霜が付くと、暖房運転の能力が低下してしまうため、霜を溶かす作業が必要になります。
それが霜取り運転です。
霜取り運転は、これまで部屋を暖めていたエネルギーを利用して行われます。
エネルギーの方向が部屋から室外機に切り替わるため、一時的に暖房がストップされる仕組みです。
霜取り運転が終了すると、これまで通り暖かい風が出てくるようになります。
「暖房が止まった!」その時にすることは?
突然、エアコンから暖かい風が出なくなったら焦りますよね?
特に寒い日は、今すぐ解決したい!という気持ちから「故障したから、すぐに見に来てほしい」という問い合わせが多く寄せられます。
その場合、まずは15分~30分程度様子を見てください。
地域によって差はありますが、霜取り運転はおよそ15分~程度で終了することがほとんどです。
その後、再び暖かい風が出てきたら故障ではなく霜取り運転です。
寒さで室外機が凍ってしまったのでは、雪のせいで故障してしまった?など、突然エアコンがつかなくなれば誰もが思いますよね。
でもそういった症状が出た原因のほとんどがこの霜取り運転です。
エアコンのリモコンにも注目してみてください。メーカーによって異なりますが、霜取り運転の場合は「霜取運転中」「ホットスタート中」「暖房準備中」など何かしらのメッセージが表示され、逆に故障の場合はエラーメッセージが表示されることがあります。
また、エアコンの効きを復活させる簡易的な方法をこちらでご紹介していますので合わせてご覧下さい。
参考:寒い冬の耳より情報!業務用エアコンの効きを復活させる方法
エラーメッセージが出ていたり、しばらく時間が経過しても暖かい風が出てこない場合は、エアコンに不具合が起きている可能性がありますので、メーカーまたは取り付け工事店へ連絡をしましょう。
エアコンのフィルター掃除は霜取り運転に影響します
エアコンのフィルターが汚れていると運転効率がどんどん低くなっていきます。
すると、霜取り運転の回数も増えて、頻繁に暖房が停止してしまいます。
また、冬だけでなく年間を通して電気代が高くなるというデメリットも。
エアコンのフィルター掃除をするメリットは以下の通りです。
- 霜取運転の回数を減らしてくれる
- エアコンの寿命が延びる
- 電気代を安いまま維持ができる
- 室内の空気が常に清潔
エアコンのフィルター掃除は必ず定期的に行いましょう。
こちらを参考にフィルターのお掃除をしてみてください
エアコンの室外機にも雪対策を
寒さが影響するのは霜取り運転だけではありません。雪にも注意が必要です。
例えば、室外機の吹き出し口が雪で埋まってしまうと、エアコンは正常に作動することができません。
また、吹き出し口に雪が入り込んだり、室外機自体が凍結すると故障の原因にもなります。
積雪の多い地域では、エアコンを設置する際に吹き出し口を前向きにしたり、防雪フードを取り付けるなどの対策が必要です。
壁面に台座を設置したり高置台を設置したりして、室外機を地面から離すというのも有効な対策です。
普段は雪の降らない地域でも、積雪があった場合は、エアコンをつける前に吹き出し口や室外機周辺の雪を取り除くようにしましょう。
不安な事があればすぐにご連絡を!
雪が降った日、気温がぐんと下がった日などはエアコンのトラブルが頻繁に起こります。
もちろん、本当に故障してしまっている場合もございますが、ある程度のヒアリングで原因が分かり、すぐに改善できることもございます!
少しでも「あれ?今日はなんだかエアコンの調子が悪いかな?」と思った際は、お気軽にエアコンコムまでお問い合わせください。